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ヤマドリ 発生2日令
フラン機
孵卵機【フラン機】とは?
卵を人工的に孵化させる装置。
小羽数の場合は種親、チャボなどに抱卵させる。
大量生産には不向きですが労力は最小限で
済みます。
最近は通販で小羽数用のベビーフラン器が出て
いますが設定がなかなか難しいです。
扉を開け閉めするたび室内の温度、湿度など急激に
変化するので素早くしたほうが良いですね
その点、ある程度大きめなフラン機は
安定感があります。
種類は平面式と立体式がある
平面式
器内の上方から電熱ヒーターの熱をファンで器内の
空気を暖めて孵化させる
数個~ 400個以下と小羽数用
立体式
入卵した卵座の外側に4枚の羽根があり電熱ヒーター
により機内の空気を暖めて空気を攪拌(かくはん)して
機内の温度と湿度を均一に保つ
(卵を入れたわくの回転により転卵も自動的に行う)
羽根は一分間に120回回転します。
回転数は調整出来ます。
500~数万個を収容できるのもあります。
孵卵を左右するたいせつな要素は
温度、湿度、転卵および 入気、排気
(空気中の酸素と二酸化炭素濃度)です。
種卵を孵卵機に入れるまでの貯蔵日数が長いほど、
また貯蔵温度が高いほど卵の劣化が進み
それだけ孵化率が悪くなりますから産卵日、入卵日は
必ずメモしたり卵に書いたりします。
機能
保温、湿度、転卵、入排気の四つの機能があり
これらが機能しないと発生に支障を来たす。
保温
高孵化率を維持する為に高精度に制御する必要があり、
電子式サーモスタットにより開放扉の反対側に設置した
電熱ヒーターから出る熱をファンにて攪拌し
温度を一定にする。
熱源は電熱線(ニクロム線)
入卵する卵の種類によって設定も微妙に変わります。
ヤマドリは37.6~37.7に設定します。
0.1℃の世界です。たかが0.1℃なんか大丈夫などと
いわないで真摯に考える必要がありますね。
温度の設定は孵化に最も重要な事なので
心得なければなりません。
ヤマドリ ドラミング
湿度
大型孵卵機に多く、自動的に最適な湿度を
保つための機能である。
自動的に給水と通気をすることで湿度を保つ。
小型の場合は水盤を置き調整します。
3~4月半ばは湿度が低いので
湿度が少ない時は水盤を増やしたり、水で布を
浸して吊るし調整する。
逆に湿度が高い時は水盤を減らす。
それでも高い時は水面に発泡スチロール
など浮かべる。
転卵
転卵は卵を転がす事で、最低でも1日4回行う
必要がある。
これは、卵の中の胚が殻の内側に貼り付く
ことを防止する為に行う。
転卵には手動転卵およびタイマーと電動機による
自動転卵がある。
自動転卵の場合180度で1時間に1回、転卵する
発生3~4日前で止める。
発生3~4日前にハッチャー(発生専用のフラン器)
へ下卵します。この時は転卵はありません。
ハッチャーは転卵なしのフラン器です。
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次回は孵化2
まとめ
4つの機能は関連性が互いにあるので
十分に注意を払う必要がある