ヤマドリ全て1から公開/増産の方法/人工受精
ヤマドリ発生2日令
人工授精交配
人為的に精液を生殖器に注入する技術
手間がかかる、技術の習得が大変などあります。
作業方法
用意する物は注射筒、リンゲル液
オスから精液採取
左手でオスの種鳥の両足をつかみ、頭が後ろに向け
左の脇に挟む右手の親指と人差し指で 背部から
尾部をマッサージしたあと、
オスから精液採取
「総排泄腔」と呼ばれる場所をつまんで、
精液を取り出します 精液を搾り出したら注射筒で
素早く吸引する
メスに注入
メス種鳥の両足を左手で持ち鳥の頭が後ろ向きに
なるよう挟む、次に右手の人差し指と中指の付け根で
排泄腔を軽く押し卵管開口部を反転します。
前もって採取した精液を(3~5倍に希釈)注入します。
注意する事は鳥の挟み方が十分でないとオスは射精しなく
なったりメスは産卵しなくなります。
時には死に至ることもあります。
通常は、搾り手と受け手の二人一組で行うが熟練者は
一人でも出来ます。
雌に精液を注入する際は、放卵後一定時間置く
ことで受精率の向上が望めます。
ヤマドリ成鳥オス
また、雌に注入する精液の量は、
原精液の場合は、1羽当たり0.03ミリリットルくらいです。
希釈液(リンゲル)の場合は、1羽当たり0.07ミリリットルくらいです。
(3~4倍に希釈します。)
希釈液を用いる場合は、少し多めに注入した方が、高い
受精率が期待できます。
注入の間隔は約一週間くらいで卵管内に卵がある場合は
受精率がかなり落ちます。
産卵してから作業する事です。
⇊
ヤマドリについてはこちら
メリット | 広いテリトリーが必要としない。
熟練者になれば高受精卵が期待出来る 1回の射出精液を希釈することで多数の雌に授精できる 自然交配の不可能な鳥への応用 希少動物の遺伝資源の保存 |
デメリット | 技術を習得するのに相当な時間が必要
慣れないとオス・メス共圧死してしまう 精液が微量なので採取にはとても気をつかう かなりの労力が必要 大羽数生産が望めない 自然交配よりも被害が拡大する可能性 精液中に伝染病の病原が含まれる場合がある。 精液を間違えて処理したり、注入する可能性 不正もありえる。 |
次回は自然交配1
まとめ
経験を積まないとなかなか技術の習得ができない
この手法は講習を受けないと独自では難しいですね